世界一周ファーブル友達の輪☆: 恐るべし西成区　2009年8月23日

大阪についてもう一つ興味があったのが、西成。

社会人になってから出会った大阪の人から聞いていた噂によると、西成というところは大阪の中でもかなりやばいらしい。　

「朝からパンイチのおっちゃんが道の真ん中でビール飲んでんやで～」とのこと。　

パンイチって？と聞いたら、どうやら「パンツ一丁」の意味らしい（＾＾；）

しかもそこでは、何でも売られていて、10円玉が10円で売られているとか。
え？儲けは？　何で？　なんのために？？　

しかも、座敷のお店に入るんで入口で靴を脱いで、ご飯を食べて出ようとすると靴がなく、気づけば、外で自分の靴が100円で売られていた・・・なんてことも起きる場所らしい！

やばい、それ、面白すぎる！

絶対行かなくちゃ！とワクワク目を輝かすファーブルに、決まって大阪の人は「止めておいた方がいい」と言う。
なんでも大阪の人でも近寄らない場所だとか。

「行くなら昼間にしぃ、昼間でも一人は絶対あかんで～」と釘をさされた。

そんな面白い話をしておいて、行くなとはなんなんだ。

不服に思いながら、興味は断ち切れなかったファーブル。
大阪に行ったら絶対西成に行く！　と彼に宣言していた。
大阪に1年住んでいたことのある彼もまた、噂には聞いていても用もないし特に行ったことはなかったらしいが、そんな西成は、観光地である通天閣のすぐ側に存在した！

さっそく大阪人の知り合いにメール。

「西成に来ちゃいました♪」

「お～！　昼間だし、和歌山出身の彼と一緒なら大丈夫。　でも気ぃつけてな～」との返信。

よし。行くぞ！

観光地である通天閣などのエリアから、たった一本道を渡っただけなのに、全然雰囲気が違う。
そこは浮浪者集まるエリアだったのです。

面白おかしく聞いていた話とは全く違う雰囲気。
確かにパンイチのおっちゃん風な人はいっぱいいるけど、自分が頭で描いていたおっちゃんとはかなり違う。

こう見えても、危険な空気を察知するのは早いファーブルと彼。

1ブロック入って、やっぱりこれ以上進むべきじゃないね、と引き返してきました（＾＾；）

なるほど。　体感してやっとわかった。　
西成区ってこういう場所だったのね。　

浮浪者の方々もお爺さんだらけだし、襲われるといった怖さがあるわけではないんだけど、なんか異様な雰囲気で、しかも興味本位で立ち入ってはいけないような感じがした。

なので、もちろん写真も撮れるわけがなく。
通天閣の駅を出てすぐ、そこが西成と気付く前に偶然撮った写真が1枚のみ。

なんか錆びれた雰囲気なとこ～と思いながら、歩きながら撮ったからぼやけてるけど、気づけばこれ、職安でしたね（＾＾；）

まぁでも、百聞は一見にしかずだから、行って良かった。

大阪の人の話は面白いから、その本髄を見抜けない東京もんの私は面白さだけをくみ取ってしまいがちだけど、やはり「行くな」というからには笑いでは済ませない何かがあるものなのね、とひとつ学んだファーブルでした。